子どもたちが言うことを聞かなくて困っています。。
具体的に教えてください。
最近は、なかなか静かに待てないし、友だち同士のトラブルも増えて叱ることが多くなってきましたね。
学級ではよくあることだけど、それで何が辛いの?
子どもたちとは楽しく過ごしたいし、叱るのも嫌ですね。
それが全部、子どもたちの成長の過程だとしたら?
たしかにそうかもしれませんが……。
あなたの課題は、叱る状況やトラブルを自分のせいで起こしたと自責が強いことじゃないかな。
もし、そうならセルフコンパッションを学んでみると気持ちが楽になるし、学級もうまくいくと思うよ!
教員は日々の業務や子ども、親の対応などで、ストレスが多い職業だ。
でも、
「もっとストレスなく仕事がしたい」
「ポジティブな気持ちで前向きな毎日を送りたい」
このように思う教員も多いだろう。
そこで、今回はセルフコンパッションの高い教員の特徴を3つ紹介するよ。
セルフコンパッションは自分を思いやり、前向きな気持ちへと導く考え方だ。
セルフコンパッションを高める方法もあわせて解説するのでぜひ読んでみてほしい。
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セルフコンパッションとは
セルフコンパッションとは、自分自身をいたわり、思いやりの心を持つマインドだ。
家族や友達など愛する人たちを思いやるように、どんなときも自分を否定せずにありのままの自分を受け入れて、自己肯定感を高めるんだ。
誰にでも仕事や家庭の悩み、日常生活のストレス、将来の不安があるだろう。
セルフコンパッションで心をコントロールできれば、自己否定したり、ストレスをためたりするのを防げるんだ。
セルフコンパッション3つの構成要素
セルフコンパッションは辛い状態からポジティ
ブ思考へと導く、3つの要素で構成されている。
- 自分へのやさしさ
- 共通の人間性
- マインドフルネス
この3つがセルフコンパッションを理解するうえで重要な要素になるんだ。
自分へのやさしさ
他人へやさしくするように、自分にもやさしさを持ってみよう。
自分が失敗したり、辛かったりするとどうしても自分を責めてしまうよね。
そんなとき「自分は失敗するダメな人間なんだ」と自己否定せずに「この失敗があったからこそ、次は成功できる!」と未来志向な言葉をかけるてみる。
失敗や辛い思いをしたときこそ、自己否定せずに自分をやさしくねぎらうんだ。
自分にやさしくできれば、自己肯定感が上がりどんなトラブルでも落ち着いて対応できるようになるよ。
共通の人間性
自分がしんどいときや苦しいときは「なんで私だけこんなしんどい思いをしなきゃいけないの」という思考になるよね。
もしくは、自分一人が悪いと思い込んで、孤独感や疎外感を感じてしまう。
でも、他の人もあなたと同じような苦しみや困難を経験しているんだ。
みんな失敗や困難を経験していると思えば、自分だけがしんどいわけではないんだと感じてストレスが緩和されるよ。
マインドフルネス
苦しい状況になると、否定的になったり、苦しみから逃げたくなったりするよね。
そんなときに、マインドフルネスが役立つよ!
マインドフルネスは、喜びや苦しみといった感情を、今この瞬間にある事実として受け入れることだ。
ネガティブな自分や卑屈な自分が嫌いだ!という人は、ますます人生が辛くなる。
だけど、「くよくよする自分や逃げたい自分の気持ちが、今ここにある等身大の自分なんだ!何も悪いことないじゃん。」と認めるだけで、心が安定してストレスを減らせるんだ。
実は僕は短気で、すぐに怒鳴っていた教員だったんだ。叱りすぎたとくよくよしたこともたくさんあったよ。
でも、まずそんな自分を否定せず受け入れたんだ。すると、不思議と少しずつすぐにイラっとしてしまうことが減ったんだ!
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セルフコンパッションが高い教員の特徴
セルフコンパッションの高い教員は次のような3つの特徴があるんだ。
3つの特徴
- 自己批判しない
- 衝動的に叱責しない
- 共感力が高い
常に精神状態が安定しているので、何事にも前向きなんだ。
詳しい解説をみていこう。
自己批判をしない
セルフコンパッションの高い教員は、基本的に自己批判はしないよ。
ネガティブな感情になっても、ありのままの自分を受け止められるからだね。
教員は親や生徒から、自分を否定するような言葉をかけられることもあるだろう。
そんなときでも、セルフコンパッションの高い教員は、自分を責めず次に生かそうと前向きに物事を捉えている。
結果、自己批判せずにありのままの自分を受け入れられるんだ。
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衝動的に叱責しない
数百人の生徒と接する教員の仕事は、毎日予測できないトラブルや出来事がある。
ときに、生徒を叱責しなければならない事例も出てくるだろう。
セルフコンパッションが低い教員は、「イラっとした」など自分の感情だけで叱責する傾向がある。
しかしセルフコンパッションが高い教員は、感情を落ち着かせたうえで、生徒に伝わるように叱ることができるんだ。
教育において叱ることは必要だが、セルフコンパッションが高い教員は感情のコントロールができるため、急にカッとなって怒ったり、叱ったりはしない。
共感力が高い
毎日息つく間もなく、業務に追われている教員の仕事。
その中でストレスの少ない教員は自分だけがしんどいわけではなく、教員みんなが大変なんだというマインドを持っている。
一方で、
「他の先生より私は能力が低い」
「俺だけなんでこんなしんどい思いをしなければいけないの」
このような思考はどんどんストレスがたまる考え方だ。
まずは、共感力をつけて無駄なストレスをためないようにしよう。
実際に仕事が多いのなら管理職に相談すべきだよ。
セルフコンパッションの高め方
セルフコンパッションの高め方は次の3つがあるよ。
- リマインドペーパー
- ジャーナリング
- 瞑想
普段から取り入れられる事例なのでぜひ実践してみよう。
リマインドペーパー
リマインドペーパーは、辛いときにセルフコンパッションの考えを思い出せるようメモする方法だ。
セルフコンパッションを実践していても、しんどい状況が続くとネガティブ思考から抜け出せない場合もあるだろう。
そんなときのために、自分に対するやさしい言葉や、やるべき行動を紙にメモしておくんだ。
例えば、
- 自分にやさしくなろう
- ありのままの自分でいいんだよ
- あなたなら大丈夫
- 自分をねぎらう
このような言葉をメモして、目につく場所に貼っておこう。
ポジティブな言葉が目に入れば、なりたい自分を客観視できて向き合える。
セルフコンパッションを高めるためには、リマインドペーパーを活用しよう。
ジャーナリング
ジャーナリングとは、時間を決めて自分の頭に浮かんだ思考を紙に書いて客観視する方法だ。
例えば、
- 自分が不安に思っていること
- ストレスの原因
- 悩み
このような内容をごまかしたり考え込んだりせずに、無意識に思い浮かぶ内容を書いてみてほしい。
とにかく止まらずに書くのがポイントだ。
目に見えない感情を言語化すれば、自分は今こんな風に考えているんだと認識できる。
定期的に続ければ、
- ストレスの緩和
- 感情や気分の改善
- 幸福度アップ
の効果が期待できるよ。
瞑想
瞑想とは、自分の心や体に意識を向けて気持ちを落ち着かせる技法だ。
リマインドペーパーやジャーナリングができないほど、心の余裕がないときにおすすめだよ。
やり方は以下の通りだ。
- 椅子や床にリラックスした姿勢で座る。
- 目を閉じて呼吸や心臓の鼓動に意識を向ける
- 心で「私が健康でありますように」「私の悩みがなくなりますように」と唱える
毎日繰り返せば、心が穏やかになり気持ちが強くなるよ。
まとめ
セルフコンパッションを取り入れれば、気持ちが穏やかになり、常に安定した精神状態でいられる。
日々多忙な教員でもセルフコンパッションを高めれば、自己否定や生徒への衝動的な叱責などを抑えられて、ストレスが減るよ。
ぜひセルフコンパッションを高めて、否定的な思考をコントロールし、ストレスない毎日を送ろう。
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