子どもが言うことを聞かないんです。
「子どもが親の言うことを聞くべきだ」というのはエゴなのでは?
エゴ?
エゴとは、自分の価値基準のみでものごとをとらえること。
エゴがあるとどうなるのですか?
エゴは自分を守るためにも必要だけど、強いエゴを持って子どもと関わると、子どものやる気や自立を妨げるよ。
子どもとの関係に悩んでいる人は、自分の価値観を子どもに押し付けている可能性がある。
エゴを押し付けて子どもと接すると、子どもは自己肯定感や、やる気が下がるんだ。
そこで今回は、親のエゴや悪影響、解決策を具体的に解説する。
ぜひ、よりよい親子関係を築くきっかけにしてほしい。
よくある親のエゴ5パターン
達成のエゴ | 子どもに過度な期待をして、それを達成するように押し付ける。また、親自身が未達成の夢を子どもにたくす。 |
競争心のエゴ | 他人の子こどもと比較したうえで、自分の子どもを評価する。 |
支配的なエゴ | 子どもの生活のあらゆる場面をコントロールしようとする親。 |
過保護のエゴ | 自分の不安や恐怖から子どもを過度に守り、自由や自立を奪う。 |
完璧主義のエゴ | 完璧主義を子どもに押し付ける親。過度なストレスやプレッシャーを子どもに与え、自己肯定感を低くする。 |
エゴは誰にでもあるもの!また、完全になくせるものでもないから、エゴとの付き合い方を学んでいこう。
親のエゴが子どもに及ぼす影響
親のエゴが強いと、子どもの成長を妨げることがある。
特に表れやすい悪影響を2つ紹介しよう。
- やる気がなくなる
- 自立を遅らせる
やる気がなくなる
子どもは自分の意見や感情が尊重されないとやる気がなくなる。
なぜなら、自分に自信を持てなくなり、常に行動や発言に不安を感じてしまうんだ。
不安が強い状態で挑戦する気力は起きない。
だから、何に対してもやる気がなくなってしまう子になるんだ。
自立が遅れる
成長するにつれて、自分の意見を持つことが大切になる。
それは自分が何を感じ、何が正しいか考える能力につながるんだ。
でも、過保護や支配的なエゴで親が先回りしすぎることがある。
それは、子どもが自分で考え、意見を持つ機会が減るということだ。
自分で考えることが減れば、他人の意見に左右されるため自立を遅らせてしまうんだ。
エゴを手放して子育てをしよう
エゴを手放して子育てをするための方法を3つ紹介しよう。
エゴを手放す方法
- 自分のエゴに気づく
- 自己否定を辞める
- 子どもの気持ちを聞く
自分のエゴに気づく
自分がどのようなときにエゴが出るのか気づくことから始めよう。
親として良かれと思っていることも、子どもにとってはありがた迷惑なこともある。
特に叱る場面はエゴが出やすいから、先ほどの「親のよくあるエゴ5パターン」を参考に、叱るべきか子どもの意見を聞くべきなのか一呼吸おいて考えよう。
自己否定をやめる
「○○する自分はダメなヤツ」と否定的にとらえるのをやめよう。
親自身が自分をダメな人間だと否定的にとらえれば、子どもへのダメ出しも増えてお互いにストレスがたまる。
だから、出来事と人間的な価値を切り分けよう。
どんなに成績が悪くても、たとえ他人を傷つける言動をしてしまったとしても、あなたの人間的価値は何も変わらないんだ。
親であるあなたがまず、自分自身を大切にすることで、子どもにも良い影響を与えられるようになる。
自己否定が人生に与えるデメリットとは?すぐに実践できる克服方法も解説
子どもの気持ちを聞く
親として、つい自分の価値基準で子どもと関わってしまう。
もちろん、それが悪いことではない。
親の経験は、子どもにとって参考になることもたくさんある。
ただし、最終的な判断は子どもがすることを忘れないようにしよう!
親の意見や経験はあくまで参考にする程度。
最後に「あなたはどうしたい?」と付け加えると子どもは自分で考えて行動するようになるんだ。
エゴを手放すと起こる子どもの変化
子どもは経験を積む中で成長していく。
でも、親のエゴで制御された子どもは、常に自分の行動が正しいのか不安になり、好奇心や行動力が低下するんだ。
何かにチャレンジしようとする気持ちは、安心だと思えるからこそ芽生えるもの。
だから、エゴを手放して子どもの考えを聞こう。
すると子どもは、安心感で満たされて行動力がグングン高まる。
エゴを手放して子どもと対話する姿勢が、子どもの成長に欠かせないんだ。
自分を大切にすると人生が変わる!効果やトレーニング方法をご紹介
まとめ
親のエゴが子育てにもたらす悪影響と改善方法について解説をした。
子どもの成長を後押しするには、自分のエゴに気づき子どもと対話をすること。
もちろん、エゴは誰にでもあるものだから、エゴに気づいた自分をどうか責めないでほしい。
今回の記事を参考に、子どもと良い関係を築くきっかけになればうれしい。
コメント