今日は「教員を辞めたい」と悩んでいるあなたに向けて、本音でガツンと話してみるね。
僕は元教員として、多くの教育者の本音を聞いてきた。そしてコーチングの視点から、教育現場の問題点や自分らしく生きるためのヒントを伝え続けてるんだ。
教育現場の見えない呪縛〜他人軸に染まる日々
「音楽の授業が荒れたら学校が荒れる」
この言葉、聞いたことあるかな？
多くの学校では、この暗黙のプレッシャーが教員たちを縛っているんだ。
特に新任教員は、このプレッシャーの中でどう振る舞えばいいか迷ってしまう。
日本の学校文化の闇だね。
実際、僕の講演会に来てくれたさよえさんという元音楽教師は、17年間の教員生活でこの葛藤をずっと抱えてきたんだ。彼女は最初、子どもたちが普段親しんでいる音楽（レゲエ）を授業に取り入れるという革新的な試みをしていた。
でも周囲の「正しい授業」という空気に、少しずつ染まっていったんだよ。
「起立」「着席」という言葉に象徴される規律重視の教育スタイル。
これが「正しい授業」とされる世界で、彼女は自分の教育観を少しずつ押し殺していったんだ。学校という場所では、みんな「あるべき姿」に向かって同化していく。
それが「良い教員」の条件だと思われているからね。
だけど、それって本当に子どものためになるの？あなた自身が望む教育の形なの？
教員の本音を語り合える場所があまりにも少ない。
それが今の日本の教育現場の問題点なんだ。
学校を辞めることだけが解決策じゃない。でも、自分の価値観と学校の文化が
あまりにも合わない場合、新しい選択肢を探ることも勇気ある決断だと僕は思うんだよ。
自分軸と他人軸〜あなたはどっちで生きている？
教育現場にいると、気づかないうちに「他人軸」で生きるようになっていくんだ。
これ、どういうことかというと、「周りからどう見られるか」「正しいとされる教育とは何か」という外側の基準で自分の行動を決めてしまうこと。
例えば音楽の授業。
教科書通りに進めることが「良い授業」とされがちだけど、果たしてそれが子どもたちの音楽への興味を本当に引き出せるのかな？
「自分軸」で考えると、子どもたちが楽しめる音楽、現代の音楽文化と繋がる授業をやりたいと思う。でも「他人軸」に立つと、「教科書を上手に使える先生が素晴らしい」という価値観に縛られてしまうんだね。
僕が言っているのは、「人生は否定を引き寄せるゲームである」ということ。
あなたが「片付けられないことはダメだ」と思えば、片付けられない現実を引き寄せる。
「学校に行かないことはダメだ」と思えば、学校に行かない子どもに対してイライラが止まらなくなる。この「否定的な思い込み」が、教員としてのあなたを苦しめている可能性が高いんだよ。
教員を辞める前に考えてほしいこと
教員を辞めるかどうか、それは大きな決断だね。まずは自分の「否定的な思い込み」に気づいてみよう。「良い教員とはこうあるべき」という思い込みが、あなたを縛っていないかな？
「子どもの才能や自分自身が、どんどん抑え込まれていく」—これが今の日本の教育現場で起きていることだと僕は感じているんだ。先生も、子どもも。
でもね、それに気づくことができれば、変化は始まるんだよ。
自分軸で教育に関わる新しい道
教員を辞めたら、教育と関わる道がなくなるわけじゃない。むしろ、新しい形で子どもたちと関われるチャンスかもしれないんだ。僕自身、学校の枠を超えて、子どもたちや保護者と関わっている。コーチングという手法を通して、その人の中にある「否定的な思い込み」（メンタルブロック）を意識化させることで、本来の可能性を引き出す手伝いをしているんだよ。
教員という立場を離れても、以下のような選択肢があるんだ。
- 教育系NPOやフリースクールでの活動
- コーチングや家庭教師としての独立
- 教育関連の企業への転職
- オンライン教育プラットフォームでの活動
大切なのは、「教育とは何か」を自分自身で再定義すること。学校の中だけが教育の場じゃないんだからね。
自分らしさを取り戻すための具体的ステップ
じゃあ、具体的に何から始めればいいの？
僕からいくつかステップを提案するね。
まず「否定的な思い込み」に気づこう
自分が何に縛られているのか、一度紙に書き出してみよう。「良い教員とは〇〇だ」「授業中は△△であるべきだ」など、あなたの中にある「べき論」を洗い出してみるんだ。
それらが本当にあなたの価値観なのか、それとも周囲から押し付けられたものなのか、考えてみるといいね。
小さな「自分軸」の行動を増やす
すぐに転職！とはいかなくても、日常の中で「自分軸」の選択を少しずつ増やしていくといいんだ。例えば、授業の一部に自分らしさを取り入れてみる。
子どもたちの反応を見て、手応えを感じてみるんだよ。
同じ思いを持つ教員とつながる
一人で悩まないで。SNSや教員向けのコミュニティで、同じような悩みを持つ人たちとつながってみよう。「自分だけじゃない」と知るだけで、気持ちは楽になるものなんだ。
休日や放課後に新しい活動を始める
学校の外で、教育に関わる新しい活動を始めてみるのも良いかもしれない。
例えば、地域の学習支援や、オンラインでの個別指導など。学校とは違った形は子どもと関わることで、新たな可能性が見えてくるかもしれないね。
教員を辞める・続ける、どちらにも価値がある
最後に伝えたいのは、教員を辞めるか続けるか、どちらの選択にも価値があるということなんだ。大切なのは、「あるべき姿」ではなく、あなた自身が本当に大切にしたい価値は何かを見つめ直すこと。それが「自分軸」で生きるということだからね。
僕がコーチングで大切にしているのは、その人の中にある「否定的な思い込み」に気づかせること。気づくことで、選択の自由が生まれるんだよ。
今、日本の教育は大きな転換点を迎えていると思う。多様な教育のあり方が認められ始めている今だからこそ、教員一人ひとりが「自分らしい教育」を模索する時なんだ。
あなたの悩みや葛藤は、決して無駄じゃない。それがきっと、日本の教育を変えていく原動力になるんだからね。自分軸で新しい一歩を踏み出す勇気を、応援しているよ。
コメント