私の隣のクラス担任は、あまり叱らないのにクラスもまとまって保護者からも好印象のようです。
なぜでしょうか?
そうだね~。
その先生は、あまり自己主張しない
タイプ?
そうなんですよ。
子どもたちと積極的に関わっているようにも見えないので、よくわからなくて……。
もしかしたら、話を聞くのが上手なのかもしれないよ。
あぁ~。たしかに、聞き役ですね。
でも、話を聞いているだけで、なんでクラスがまとまって信頼されるんですか?
いや、むしろ話を聞かずにアドバイスばかりする先生ほど信頼されないよ。今日は、聴く力について解説しよう!
聴く力は、心理学では傾聴とも言われているよ。
傾聴とは相手の立場になって共感しながら話に聴くスキルだ。
僕ら人間は、話を真摯に聴いてもらうだけで相手を信頼できる人と感じるんだ。
でも、ただ聴けば良いというものでもなくて、コツもあるよ。
だからこの記事では、傾聴の使い方やメリット、トレーニング方法まで徹底解説しよう!
最後まで読めば、明日からでも傾聴を実践してみたくなるはずだ!!
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傾聴のやり方3ポイント
傾聴は相手の話を熱心に聴くスキルで、やり方にはポイントがある。
ここで紹介するやり方は👇の3つだ。
傾聴のやり方
- オウム返しをする
- 質問をする
- 間を取る
順番に解説しよう。
オウム返しをする
オウム返しとは、相手が話した内容をそのまま返す技法で、傾聴の基本なんだ。
オウム返しには3つの種類があるよ。
オウム返しは3種類!
- 事実のオウム返し
- 感情のオウム返し
- 言い換えのオウム返し
たとえば、「ラーメン、おいしいですね」といわれたら「ラーメン、おいしいですね」とそのまま返すのが事実のオウム返しだ。
感情のオウム返しは、「昨日とても良いことがあったんだ」といわれたら、「すごくうれしかったんだね」と感情の部分を強調して返す方法だ。
また、言い換えのオウム返しは「悲しい出来事があって落ち込んでいるんだ」といわれたら「辛い出来事は気持ちが沈むよね」と返す。
慣れないうちは同じ言葉を繰り返すのは違和感があるかもしれない。
だけど相手にとって違和感はなく、むしろ話を聴いてもらっていると信頼されるようになるんだ。
質問する
質問すると言われても、何を聴けば良いかわからないときもあるよね。
そんなときは、5W1Hを使って質問しよう。
5W1Hとは?
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(だれが)
- What(なにを)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
質問するときに相手の話した内容から、5W1Hに沿った質問をすれば相手は答えやすくなるんだ。
また、自分にとっても質問が思い浮かばなかったとき参考になるから覚えておくと便利だよ!
ぜひ、5W1Hを活用して質問してみよう。
間を取る
相手とのコミュニケーションでは間を取るのが効果的だ。
相手に質問したあとに、何を話そうか考えていると間があく場合もある。
間があると、気まずい雰囲気になって嫌だと思う人もいるかもしれない。
しかし、「間」は相手が自分の思いを言語化しようと、一生懸命考えている時間なんだ。
間を取ることは、相手が焦らずに話す内容をゆっくり考えられるので、傾聴するうえでは必要なんだ。
傾聴スキルを深掘りすると「コーチングスキル」につながっていくんだ。
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傾聴力をトレーニングするメリット
- 人間関係のトラブルが減る
- 感情が乱れるタイミングがわかる
特に、人間関係や自分自身について悩んでいる人にはおすすめなんだ。
順番にみていこう。
人間関係のトラブルが減る
傾聴力があると、相手の発言の真意を理解できるようになるからトラブル回避につながるよ。
また、人は自分の話を聴いてもらえていると感じると、相手を信頼するんだ。
逆に傾聴力がないと、求められてもいないのにアドバイスをしたり、思い込みで反論したりして信頼関係を崩すこともたくさんある。
傾聴力は相手との信頼関係を築けるメリットがあり、人間関係のトラブルを減らせるんだ。
感情が乱れるタイミングがわかる
傾聴すれば、自分を客観的に分析できるようになり感情をコントロールできるようになる。
例えば、相手の発言にイラっとしたとしよう。
傾聴を学んでいない人はすぐに反論したり、口に出さなくても心の中でモヤモヤするんだ。
でも、傾聴を学んでいれば「あ、私はこういう発言でイライラしやすいんだな。でも、よく聴いてみると私を傷つける意図はないよな。」
と、このように客観的視点が生まれる。
くり返していけば、自己理解が深まり、自分のとらえ方や感情が乱れるタイミングなどを深く理解できるようになるからストレスに感じることが減るんだ。
メタ認知能力の重要性とトレーニング方法を解説【コーチング力アップ】
傾聴力トレーニングをするべき人の特徴
では傾聴力をトレーニングするべき人はどんな人なんだろう。
👇の3つの特徴がある人は、傾聴力を鍛えるだけで人間関係のトラ
ブルが減る。
傾聴力トレーニングをするべき人の特徴
- アドバイスをしたくなる
- 自分の話をしたくなる
- 相手の考えている時間が待てない
順番にみていこう
アドバイスをしたくなる
相手の話を聴くと、「こうした方がいいよ!」とアドバイスしたくなる人もいるだろう。
たしかにアドバイスしたくなる気持ちもわかるが、基本的に人はアドバイスではなく共感を求めているんだ。
だからあなたの経験から、一方的に意見や提案をするのは避けた方がいい。
最悪、信頼関係が崩れる可能性もある。
アドバイスしたい気持ちは抑えて、まずは相手の話に耳を傾けよう。
自分の話をしたくなる
アドバイスしたくなる人と同様、つい自分の話ばかりしてしまう人もいる。
自分の話をするのは、傾聴とはいえない。
もちろん、オウム返しや自己開示は必要だが、あくまでも相手の話を引き出すための手段だ。
信頼関係を築きたいのであれば自分の話はほどほどに、質問やオウム返しをして相手の話を引き出すことに集中しよう。
相手の考えている時間が待てない
会話中の沈黙が気になって話始める人は要注意。
沈黙は、相手が自分の本音と向き合って考えている時間なんだ。
相手が考えている間に、あなたが話を始めてしまうと、せっかく相手の本音を引き出して信頼関係を築くチャンスをみすみす逃してしまう。
会話中の「間」は、確かに気まずいかもしれないが、会話の「間」や「沈黙」もコミュニケーションの一つだ。
沈黙は、相手が考えている時間なので待つ努力をしよう。
傾聴力を高めるトレーニング方法5選
最後に傾聴力を高めるトレーニングを5つ紹介しよう。
- アドバイスをしたい気持ちに気づき抑える
- 相手の話を要約して聞き返す
- 言葉のとらえ方を変える
- 日記を書いて自分の先入観に気づく
- 相手のペースに合わせる
これらのトレーニングをすれば、傾聴力を高められるようになるよ。
ぜひ実践してみよう。
アドバイスをしたい気持ちに気づき抑える
基本的に、人はアドバイスを求めていない。
本当に必要な人は自分から「アドバイスをください。」と言ってくる。
だからアドバイスしたい気持ちをグッと抑えよう。
まずは、アドバイスしたくなる自分に気づくことが第一歩!
相手の話を8割、自分の話は質問やオウム返しを含めて2割といった具合に話を聴くことがポイントだ。
相手の話を要約して聞き返す
話しが長い相手とも上手にコミュニケーションをとるために、ポイントを絞って聞き返してみよう。
例えば、「それは○○ということだね」と要約して伝えてみよう。
すると言葉を受け取った相手は、自分への共感ととらえてうれしく思い、信頼関係が芽生えるんだ。
言葉のとらえ方を変える
相手のマイナス発言に対して、プラスの言葉に置き換えるのも1つの傾聴スキルだ。
たとえば、「一つのことに集中すると周りが見えなくなる」と相手が話せば、「集中力があって芯が強いんだね」と置き換えられる。
このように、ネガティブな思考をポジティブな思考に置き換えて言葉のとらえ方を変えてみよう。
すると、相手も視野が広がり「またあなたに話を聞いてほしい!」と思われるだろう。
日記を書いて自分の先入観に気づく
日記を書けば、自分の感情と向き合えるだけでなく、自分の思い込みにも気づけるんだ。
自由に書いていいけれど、もし「何を書けばよいかわからない!」という人は、出来事と感情を順番に書いていこう。
日記に書く例
- どんな状況で
- 誰に対して
- 何をいわれたときに
- どんな感情になったか
出来事と感情を記していこう。
自分の感情を書き出すと、自分の気持ちを客観視できる。
客観性を鍛えると、自分の感情が乱れるタイミングが分かるようになる。
さらに、相手の感情にも流されないメンタルを作れるからぜひやってみて欲しい。
相手のペースに合わせる
話し方や表情、声のトーンなどを相手のペースに合わせると、相手が安心する心理的効果があるんだ。
相手がニコニコすればあなたも笑い、深刻な表情ならあなたも深刻な表情をするといった具合だ。
人間は、自分としぐさや動きが似ているものに対して、親近感を持つといわれているよ。
相手のペースに合わせて、話を聴くようにしてみよう。
まとめ
傾聴力とははオウム返ししたり、5W1Hに基づいて質問をしたりして、話を引き出していくんだ。
アドバイスはせず、相手のペースに合わせながら話に耳を傾けよう。
また、あなた自身も自分の先入観や自己理解を深めるために、日記を書いて日々感じる自分の思考と向き合ってみるといい。
傾聴力を高めれば人間関係の悩みも減り、対人関係においてのストレスがなくなるよ。
ぼくは41歳で教員を辞めてプロコーチに、今では2つの会社を経営するまでになった。
今は、経営に力を入れながらも、不登校の子を持つ保護者にコーチングをしたり、講演会では子どもたちが質問してくれたりと、教員を辞めてもプロコーチとして教育に関わっている。
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