コーチングで起業したけれど、思うように売上が伸びません。
今一度自社の強みや弱みを洗い出して戦略を練りたいのですが、どうすれば良いでしょうか?
それならSWOT分析をしてみよう!SWOT分析とは、ビジネスの方向性や改善点を整理して、ビジネスを成功へと導くフレームワークだ。
SWOT分析するとどのような効果が得られますか?
SWOT分析すれば、弱みを強みに変えられたり、今の状況を客観的な視点で分析できたりするため、具体的な売上アップの施策を考えられるようになるよ。
この記事では売上アップさせたいけど、打開策が思い浮かばない人のために、SWOT分析のやり方や効果的な実践方法、注意点を解説する。
ビジネスで結果を出したい人はぜひ参考にしてほしい。
無料プロコーチ適正診断つき公式LINEにも登録してね!
SWOT分析の4つの要素とは?
SWOT分析は、以下の4つの要素を用いて分析をおこなう。
- Strength(強み)
- Weaknesses(弱み)
- Opportunities(機会)
- Threats(脅威)
順番に詳しく解説しよう。
Strength(強み)
Strengthとは、売りたい商品の長所や実績など、目標達成にプラスとなる要素だ。
売上アップにつながったり、購買理由になったりと、競合より有利になるものが当てはまる。
例えば、蓄積されたノウハウやサービスの品質、技術の高さ、多くの実績などが強みとなるんだ。
Weakness(弱み)
Weaknessとは、ビジネス上での短所や弱みなど、マイナスとして働く要素を指す。
例えば、リソース不足、コストがかかっている設備、資金不足、認知度の低さが弱みとなるよ。
Opportunity(機会)
Opportunityとは、市場ニーズや社会の変化によって、プラスになったり、チャンスになったりする要素だ。
機会をピックアップするときは、これから伸びる市場はどこか?自社商品とトレンドはマッチしないのか?などを考えながら、当てはめていくといい。
例えば、SNSやWebなどの進化による新たな販促方法、法改正による補助金の給付、景気の回復などが機会となる。
Threat(脅威)
Threatとは、市場の動きや社会の変化によってもたらされる、マイナス要素だ。
例えば、コロナや天災、競合が増える、物価高騰など、自分の努力では解決できないことを指す。
自社にとってどのような事例が脅威になるのか?を考えていこう。
SWOT分析が売上アップに活かせる理由
ここではSWOT分析が売上アップに活かせる理由を解説しよう。
- 偏った視点をなくして施策を打てる
- 弱みを強みに変えられる
- 新たな施策を生み出せる
- リスクを回避できる
一つずつ解説しよう。
偏った視点をなくして施策を打てる
SWOT分析は、より客観的な視点でビジネスの戦略を立てられるツールだ。
むしろ、頭の中だけで考えると偏った見方をしてしまうので、このようなフレームワークを使わないと予想外の弱みや脅威に対応できなくなる。
例えば、コーチング起業する場合、SNSのフォロワーが万垢という強みがあるから集客がスムーズに進むと考える。
しかし、同じように万垢の競合がいれば、他社との差別化ができず売上を伸ばせないんだ。
弱み・強み・脅威・機会の4つの視点を偏りなく分析するからこそ、どんな場面に遭遇しても臨機応変に対応できる戦略を立てられるんだ。
弱みを強みに変えられる
弱みを強みにできれば、独自の戦略を立てやすくなるよ。
弱みを改善する方法も取れるが、改善するのに時間がかかる場合もある。
よって改善だけでなく、弱みを強みに変えられないかという視点も持とう。
コーチングビジネスを例に挙げると、一日で十数人もの人をコーチングできないのが弱みだ。
この場合、たとえ一日の対応人数が少なくても、一人ひとりに時間をかけてじっくり向き合えるのが強みになる。
また、時間をかけて顧客と向き合えば、信頼関係を構築できるため、リピーターにつながり売上に直結するんだ。
このようにSWOT分析を通して、弱みを強みに変えてみよう。
新たな施策を生み出せる
SWOT分析は4つの枠内に思いつくものを書き込んでいく。
パッとみたときに、すべての要素を可視化できるため、総合的に4つの情報を理解できるんだ。
SWOT分析しない場合、客観性が失われて自社の弱みや市場動向、顧客ニーズなどに気づけず、売上を上げるための具体的な施策を議論できない。
そこで、SWOT分析のかなめでもあるクロス分析を使うんだ。
クロス分析とは、4つの要素をかけ合わせて考察する分析方法。
バイアスを取り除き、これまで気づかなかった新たな施策を考案できるようになる。
より多くの戦略を見出せるクロス分析は、売上アップに活かせる効果的な手法といえるよ。
クロス分析の具体的なやり方は【目標達成までの戦略を立てる】で解説するね!
リスクを回避できる
4つの要素を可視化すれば、最悪の事態を想定して対策ができる。
例えば、コーチング起業したときには競合がいなかったとしても、資金のある企業がコーチング起業に参入すれば、一気にお客さんを取られる可能性がある。
しかし、SWOT分析で弱みと脅威を把握していれば、あらかじめリスクも視野にいれた戦略が考えられるようになる。
SWOT分析の効果的な実践方法
ここからはSWOT分析の効果的な実践方法を紹介する。
- 目標設定する
- 弱み・強みをピックアップする
- 機会・脅威をピックアップする
- 目標達成までの戦略を立てる
順番に解説しよう。
1.目標設定する
まずは自社の目標を設定しよう。
目標設定をしないままSWOT分析をすると、4つの要素に対してどのような行動を取るべきか判断できず、成果が得られないんだ。
例えば、売上をもっと伸ばしたいなら「1年後の月間売上100万円」と、具体的な目標を数値化しよう。
目標金額を洗い出したうえでSWOT分析に戻れば
- 目標に対してどのような要素が足りないのか?
- 強みをさらに活かして売上を伸ばせないか?
- 弱みに対してどう対応していくのか?
などを議論できるので、行動が具体化していくよ。
2.弱み・強みをピックアップする
次に弱みや強みをピックアップしてみよう。
強みは競合他社にはない独自性や、なぜ商品が売れているのかなど、セールスポイントを洗い出す。
弱みは競合他社と比べて、劣っている部分や苦手としている点を挙げてみよう。
例えばコーチングで起業する場合は以下のような強み、弱みがでてくる。
- 強み・・・技術の高いコーチング力・これまでにコーチングした人数・年商などの実績
- 弱み・・・リソース不足・新規顧客が増えない・認知度の低さ
このように、強みと弱みをピックアップしてみよう。
3.機会・脅威をピックアップする
自社にとっての機会と脅威も確認してみよう。
コーチングビジネスの場合は、以下のような機会や脅威が考えられる。
- 機会・・・コーチングの認知度は上がっているが、・コーチングビジネスをしている人が少ないため将来性がある
- 脅威・・・「怪しい」と拡散されて信用を失う
機会・脅威を洗い出す方法は、
- これから伸びていく分野は何か?
- 同業他社の動きはどうなっているのか?
- どのような経済状況になると脅威となるのか?
このような内容をSNSやニュース、公的機関が実施している市場調査などでリサーチしてみよう。
4.目標達成までの戦略を立てる
目標設定をして、強み・弱み・機会・脅威を洗い出したら、クロス分析をして具体的な戦略を立ててみよう。
以下はコーチングビジネスを例に4つの要素を分類したものだ。
強み | 技術の高いコーチング力・これまでにコーチングした人数・年商などの実績 |
弱み | リソース不足・新規顧客が増えない・認知度の低さ |
機会 | コーチングの認知度は上がっているが、コーチングビジネスをしている人が少ないため将来性がある |
脅威 | 「怪しい」と拡散されて信用を失う |
これらをそれぞれの要素にかけ合わせて、戦略を立てよう。
強み×機会
「これまでの実績」の強みを「認知度が上がっている」機会を活かして興味をひきつける。
(例)SNSや広告などで、これまでの実績や年収などの権威性をアピールする。コーチングの認知度が上がっているデータやコーチングを受けるメリットをアピールする。
弱み×機会
「リソース不足」の弱みを強みに変えて「認知度が上がっている」機会を活かせる施策を練る。
(例)リソース不足を逆手にとり、「1日2組限定でじっくりセッションできる」というキャッチコピーを作って広告やWebに掲載する。
強み×脅威
「これまでの実績」の強みを活かして「信用を失う」脅威を切り抜ける。
(例)どのような経歴で、どのようなスクールに通い、これまで何人の人にコーチングしてきたかの実績をアピールし、信用度をアップさせる。
弱み×脅威
「認知度の低さ」の弱みと「信用を失う」脅威を回避する戦略を練る。
(例)XやInstagramでの集客のほか、ブログのコンテンツを充実させてWebからの流入をうながして認知度アップを狙う。その際、コーチングの実績や起業までの苦労話など、信頼性を高めるようなコンテンツも取り入れる。
このように、クロス分析を用いて今後取るべき戦略を明確にして、目標達成までの具体的な行動を考えよう。
SWOT分析の注意点
「強み」と「弱み」は表裏一体。
どちらに分類するかは、考え方やターゲットによって変わる。
迷った際は、今一度目標に戻り、目標にそった分類を心がけると良いだろう。
さらに「弱み」と「脅威」に分類する時点で、弱みを強みに変える可能性をつぶしてしまう場合もある。
例えば、コロナを「脅威」と分類すれば、コロナだから仕方ないと弱みのままで終わらせてしまう。
しかし、コロナを「機会」と捉えれば、コロナだからこそできる施策を考えるだろう。
このように、SWOT分析は分類する項目によって、思考がかたよってしまう可能性があるんだ。
まとめ
SWOT分析は、強み・弱み・機会・脅威の4つの要素に分類して、客観的にビジネスの戦略や改善点を分析できるツールだ。
SWOT分析すれば、4つの視点から総合的に今の問題点や飛躍できるポイントを把握できる。
さらに、目標達成に向けた具体的な戦略をあみだせるよ。
独立起業してもっと売上を伸ばしたい人は、一度SWOT分析をおこなって自社のマーケティング戦略を練り直そう!
通称ドラゴン先生
東京NSC元芸人
元教員13年の教員生活の後、41歳で独立。独立後は、ままためコーチング塾®️の塾長、2社経営の社長、また、プロコーチとして2000人以上の実績を持つ。現在総フォロワー10万人を超えるインフルエンサーとしても活動。子どもの笑顔のために、ありのままでイキイキと生きる大人を増やす講演会”ままため講演会”を全国で開催中。株式会社ドラゴン教育革命HP
https://www.dragon-edu-revo.com/YouTubeチャンネル
教員のための進路指導室
教育革命家ドラゴン先生
コメント