クライアントと初回のセッションでなかなか信頼関係を築けません。
最初のセッションは、継続契約されるかどうかの超重要セッション。あなたは、どんなふうにスタートしているのかな?
自己紹介が終わったあと、「どんな悩みがあるんですか?」
と聞いていますが……。
それは、いきなりすぎるね笑
今回は、開始1分で信頼関係を築くテクニックを紹介するからぜひ実践で使ってみて!
信頼関係を築けば、クライアントも正直に自分の望みや気持ちを打ち明けてくれる。
でも、初回のコーチングは相手が警戒していることもあり、スムーズにコーチングできないこともあるんだ。
この記事では、最も信頼関係ができていない初回のコーチングセッションで使える、具体的なコミュニケーションや心理学のテクニックについて解説していく。ぜひ最後まで目を通して役立ててほしい。
無料プロコーチ適正診断つき公式LINEにも登録してね!
低い信頼関係がコーチングに与える影響
信頼関係がないままコーチングを行えば、コーチングの効果を実感してもらえるのがとても難しくなるんだ。
特に信頼関係のないクライアントとのセッションで起こりうるのは👇の2つ。
- コーチの伝えることが響かない
- 本音を隠される
コーチの伝えることが響かない
コーチングの質を高めるためには、対話を通してクライアントが気持ちを整理していくプロセスが必要だ。
信頼関係のない相手の言い分を聞き入れる人は少ないだろう。
信頼関係がない状態で無理やりコーチングをやっても、次あなたからコーチングを受けようとは思わないので、焦りは禁物だ。
本音を隠される
信頼できない相手には警戒心が先立って、正直な気持ちを隠してしまうクライアントもいる。
例えば、相手が自分の情報を隠す、ごまかす、嘘をつくこともあり得るんだ。
コーチングを依頼してきたからと言って、初対面の相手にすべてを包み隠さず話す方が難しい。
クライアントの状態をくみ取ってセッションを進め、信頼関係を築くように努めるのもプロコーチの役目!
コーチング開始すぐに信頼される効果的なコミュニケーション4選
クライアントが本音を伝えられる関係性でなければ、質の高いコーチングはできない。
ここでは、クライアントに信頼感や親近感をもってもらえる効果的なコミュニケーション方法を4つ紹介していこう。
笑顔で迎える
クライアントを出迎えるときには、毎回笑顔を心がけよう。
人間には、人に何かをしてもらったら、自分もお返しをしたくなる「返報性の法則」と呼ばれる心理があるからだ。
例えば「好意をもって笑顔で接したら、相手にもそれが伝わって楽しく会話がはずんだ」という経験はあると思う。コーチングにおいても、コーチ側から積極的に笑顔を向けて、クライアントを安心させよう。
相手のテンションに合わせる
初めてのコーチングでは、クライアントが緊張している可能性がある。そこで重要なのが、相手のテンションに合わせることだ。人は自分と似た雰囲気の相手に、安心感を抱きやすい。
明るく元気のいいテンションが良さそうだけど、クライアントによっては、自分とタイプが違う相手を敬遠する可能性がある。相手の声や状態をよく観察し、話すテンポや声の大きさ、高さなどテンションを合わせることを意識しよう。
クライアントと似ているところを探す
人は自分と似ているところがある相手に、好意を抱きやすい。心理学的には「類似性の法則」と呼ばれ、干支や誕生月、趣味、出身地、考え方などが、自分と共通する相手に親近感を抱きやすくなる。
クライアントとの共通点を見つけたら、積極的にアピールしてみるといいだろう。「私はあなたと似ているところがありますよ」と示すことで、クライアントとの距離が縮まり、良い関係を築けるはずだ。
ボディランゲージを使う
相手の信頼を得るためには、言葉だけではなく、ボディランゲージにも気を配る必要がある。相手を理解する上で、ボディランゲージは大きな割合を占めているからだ。
人が何を基準に相手のことを判断しているかを調べた「メラビアンの法則」という実験がある。視覚、聴覚、言語情報から伝わることを全部で100%とすると、ボディランゲージを含む視覚情報はなんと55%もの割合を占めている。
そこで、👇のようなボディランゲージをやってみよう。
- 相手の目を見る
- 身を乗り出して話を聞く
- 穏やかな表情で話す
このようなボディランゲージを上手く活用すれば、相手の集中力を高め、信頼関係を築く助けになる。
▼メラビアンの法則
参考:「コミュニケーション能力【喜怒哀楽】メラビアンの法則」
信頼されるプロコーチ3つの特徴
クライアントと適切な信頼関係を築くことは、コーチングを成功に導くためだけでなく、自身のコーチとしてのキャリアアップにもつながる。ここでは、信頼されるプロコーチの特徴を3つ紹介しよう。
- 共感力が高い
- 成果を出す
- 本音を引き出せる
共感力が高い
共感力とは、相手の感情をくみ取って接すること。
コーチングでは、クライアントの思いを理解し、相手の心に寄り添い共感することで、信頼関係を構築していくステップがとても重要なんだ。
クライアントから信頼されるプロコーチは、総じて高い共感力をもっているのは間違いない。
「大変だったね。」「悲しいのですね。」など、相手が抱いている感情を読み取って、言葉にしよう!
成果を出す
コーチングにおける成果とは、クライアントが目標や願いを明確にし、それに向かって行動する力を高め、最終的に達成に導くことだ。
プロコーチは、ただクライアントの話を聞くだけでなく、クライアントが問題を自分自身で解決できるようにするのが仕事。
成果を出せば、実績となって選ばれるコーチになるので成果と向き合っていこう。
本音を引き出せる
クライアントが、自分の本音と向き合うのを無意識に避けている場合がある。
クライアントも気づいていない本音を引き出すのは。一見難しそうだが、コーチに質問されて始めて、自分の本音に気づくパターンもあるから質問力を高めよう。
実際に「私は本当はこう思っていたのですね」と返ってくることもたくさんあるんだ。
だから、相手自身が気づいていない本音を引き出すことができれば、信頼関係を築き、継続してコーチングを受けてもらえるようになる。
信頼関係構築に使える心理学3選
ここまでで、コーチングセッションを成功させるために、クライアントと信頼関係を築く重要性はわかったと思う。
でも、信頼関係の構築が大事だということがわかっても、なかなか思うようにいかないケースもあるだろう。
そこで、クライアントと良好な関係を築くために有効な、心理学のテクニックを3つ紹介する。
ミラーリング
人は自分と同じような相手に共感を覚える傾向がある。
そんな心理を利用したテクニックが「ミラーリング」だ。相手の仕草を真似するミラーリングを上手に取り入れることで、相手に親近感を抱かせることができる。
例えば、
- 飲み物を飲むタイミングをあわせる
- 相手が早口になったら自分も話すスピードを上げる
などしてみるといいだろう。あからさまなミラーリングに気付かれると、逆に不快感を与えてしまうので、さりげなく取り入れるのがポイントだ。
単純接触効果
人は頻繁に目にしたり、接したりした対象に好感を持つようになる。これを「単純接触効果」といい、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが提唱した心理効果だ。
コーチングのセッションを重ねて、何度も繰り返しクライアントに会うだけで好感度を高めることができる。
ただし、単純接触効果が有効なのは、相手からの印象が定まっていない初期段階に限られる。すでに自分に悪印象を抱いている相手には、効果を期待できない点には注意が必要だ。
自己開示
クライアントの信頼を得るために、「自己開示」も有効だ。
人はプライベートな情報を打ち明けてきた相手に、自分も同じように話さないといけないと思う心理がある。自己開示を上手く利用することで、クライアントの情報を聞き出したり、緊張をほぐしたりする効果が期待できる。
僕はご当地のラーメンが好きで、ほとんどの県に行ったことがある。
だから出身地を聞いて「あ、行ったことあります!」と会話を始めることが多いよ!
まとめ
コーチングを成功に導くためには、相手と上手く信頼関係を築くことが重要だ。
効果的なコミュニケーション方法や、心理学テクニックを駆使して、クライアントとの信頼関係構築に役立ててほしい。
コーチングには相手の力になりたいという気持ちも重要だが、そこにテクニックを組み合わせることで、より一層信頼されるプロコーチに近づけるんだ。
新米コーチがやりがちな失敗パターンから学ぶコーチング上達の秘訣
コメント