今月群馬で開催された伊勢崎最大級のイベント「いせさきドリームフェスティバル」で、ドラゴン先生がステージ登壇しましたのでご報告します。
いせさきドリームフェスティバルについて
コンセプトは「すべての子どもたちに夢と希望と無限の可能性を」です。
1日限りの夢の国として、子どもたちの未来の可能性を引き出すことを目指し、様々な体験を通じて自己表現や多様なジャンルのコンテンツを提供し、成長をサポートするイベントです。
ドラゴン先生も「すべての子どもたちの笑顔」をビジョンに掲げ、子どもたちが楽しく学びながら成長できる社会の実現を願っています。
このコンセプトに共感し、今回イベントステージに登壇することになりました。
「子育ての悩み」を抱える保護者の皆様に向けて、「教えて!ドラゴン先生! ~ママのためのお悩み相談室~」と題し、弊社の事業である「コーチング」を通じて来場者の質問にお答えするスタイルで講演を行いました。
質問とドラゴン先生の回答をご紹介します。
「これからの時代に求められる力とは?」
中学生の娘さんを持つ保護者からの質問です。下記、ドラゴン先生の回答。
「未来がどうなるか予測するのは難しいですよね。
だからこそ必要なのが『行き当たりばったり力』。
この力は、計画通りにいかない状況に柔軟に対応する力です。その力が備わると、どんな状況でも自分で考えて対応することができるようになります。
子どもたちにはもともと、この柔軟さが備わっています。でも親は、先回りして子どもが失敗することを防ごうとしたり、安全な道を歩かせたいと思ってしまいがちです。親が先回りして失敗を防いでしまうと、子どもは失敗から学ぶ機会を失ってしまいます。
本人の成長を考えると、子どもが失敗することを大いに受け入れ、経験から学ぶことを後押しする姿勢がとても大事なんです。見守る、ということですね。
「学校の先生は子どものどういったところを重点的に見ているのか?」
中学生のお子さんを持つ保護者からの質問です。下記、ドラゴン先生の回答
「学校の先生は、はみ出さないでほしい、問題を起こさないでほしいと思っています。学校教育の中では、トラブルを避けるために子どもたちに規範の中で秩序を守りながら行動することが求められています。学校教育があるから授業というスタイルが成り立っており、学校教育の良さでもあるんです。
ただ、先生も本当は生徒一人ひとりの成長を願い、そのためにもっと個々人へ教育をしたいと思っている人も多くいるんです。秩序を保つ、一人一人の成長、両方の視点があるのですが、そのバランスをとるのがとても重要で難しいです。
現状、保護者は学校に多くのものを求めすぎる傾向にあります。休日に起きたラインのトラブルや不登校対応など、本来学校に来ている生徒たちに、学校にいる時間学校にいる時間、教育しているはずが、それ以外の対応もしなければならない状況に。そうなると先生も疲れるし枠にはめられる子どもたちも疲れてしまいます。
さらに保護者(特に母親)もいろんなことを求められています。仕事をしているお母さんも多く、子育てと仕事の両立で大変な日々を送っている。
先生も保護者も求められることが多すぎて、大変な状況になってしまっているのですが、この奮闘している状況を変えていきたい。
子どもたちは、どんな子どもも完璧なんです。
その子どもを取り巻く大人たちにコーチングを通じて支援することで本当に大切なことが見えてきたり、求められるものも自分で選択して手放せるようになると、子どもの笑顔が実現できると考えています。」
「子どもが学校に行きたくないと言います。理由を聞いても答えません。少しでも行ってほしいのですが・・・」
小学生4年生の子どもの母親からの質問です。ドラゴン先生の回答は下記。「子どもに学校に行ってほしいと思うのははっきり言って、『親のエゴ』です。
不登校においては、何となく行きたくないといったはっきりとした理由がない場合も多いです。子どもが理由を言わない、「答えられない」というのが答えなんです。
理由を聞き続けると、「理由を言わなければいけない」と子供は思ってしまい、ひどくなると理由を捏造したりします。本心を引き出すことはできません。
親としては、学校に行きたくないという気持ちを理解して受け入れ、「じゃあ家出何をしようか?」と寄り添うことがいいと思います。
親の考えを押し付けず、子どもと一緒に解決策を考えていくことが大事です。」
「90点でも叱られます。なぜテストは点数化されるの?」
小学6年生からの質問です。ドラゴン先生の回答は下記。
「なぜテストは点数化されて、点数で評価されるのかについてですが、『簡単だから』。明確な数値化がなされることで、評価しやすいんです。あと、結果が明確なので、プロセスを見なくていいという楽な面があります。
しかし、子供の成長を願っている人は必ずプロセスも見るし、そこもしっかり重要視しています。どちらかだけでいいというわけではなく、両方大切で両方バランスよくみていくことが良いのです。
子育てにおいて、叱る、褒める、どちらとも良いと私は考えています。叱らない子育ては正直無理だとも思います。特に、褒めるについては、プロセスを褒めることは本人の努力を見てあげていることで、とても重要だと思います。」
最後に大人へのメッセージ
最後に大人たちに向けて、ドラゴン先生からメッセージ。
「先生時代、私は生徒や保護者や周りの先生など、うまくいかないことがあるとすぐに他人のせいにしてしまっていました。でもそうすることで何も変わらないんです。
自分が変われば周りが変わる、子育てもこれに尽きます。まずは大人が自分自身を顧みること、できることから取り組むことで、子どもをはじめ自分の周りの世界は変わってきます。」
これは、まさしくコーチングの考え方です。
未来を切り拓くのは、柔軟な思考と行動力を持った子どもたちであり、その成長をサポートする大人たち大人たちもまた変わり続けることが求められているんですよね。
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